箱庭の住人 その11 ヴォルク2013年08月02日

ヴォルク。無口。
パペット属性は、シモン。

全身溶岩で出来た竜族の少年…の割りに大人びている。口数が少なく無愛想。力の強い住人などに阻まれ動けなくなっている者の前に颯爽と現れ、障害をぶった斬って去っていく。
「オレが斬ってなかったら、オマエが死んでいただろう」
クロヒメの檻に閉じ込められていた蔦娘を解放したのも彼である。
一瞬で目前のものを破壊する力は凄まじいので、行き詰った状況を打破したい時や箱庭の勢力バランスの偏りを直したい時に役に立つ。

性格は非常に短絡的。今そこにあるものをとにかくブッ壊したいという衝動があるのみで、複雑な思考能力を持たない。住人の不満を感じ取る能力があり、不満が集まるほど衝動は高まっていく。
衝動の捌け口が見つからないと、破壊によるリセットを求め始め「今すぐ天変地異でも起きればいいのに…」とかつぶやきだしてアブナイので、弱った住人の傍において適度に働かせておくといい。

手を変形させ溶岩の刃にすることができ、これで相手を斬り伏せる。刃には神経が通っているので斬った時に痛みを生じるほか、斬られた相手の痛みを感じることもある。痛みが強すぎると助けてもらう住人にも及ぶ場合があるので、ときに勇気が必要となる。

箱庭の住人 その12 庭師2013年08月08日


庭師。ヘビースモーカー
パペット属性は、三枝

自分の所持品といったものはコレといって持っておらず、居場所も持たず。箱庭の中をブラブラしては住人から色々なものを貰ってきて、並べたり植えたりしている。様々な住人が活動している箱庭を文字通り「庭」として認識し、ボンヤリと眺めている。紙巻煙草を愛用しているが、この煙草には強い麻酔作用・興奮作用がある。

基本的に周囲の物事に非干渉、無関心でいて受身。「何だかんだで平和な日常」の維持をすべく、大抵のことをスルーして生きている。箱庭の住人中もっとも冷めており、感受性が麻痺している。変化がキライで現状維持を第一に考えるため、不安定な住人を見つけると麻痺煙草の煙を使って大人しくさせたり、興奮させてさらに働かせようとしている。

庭師の異常な程の感受性の低さはダメージの受けにくさに繋がり、箱庭随一の防御力と最大HPを誇る。縁の下の力持ち、最後の砦的存在。ピンチになると胸に着けた星のバッジが仄かに輝き、彼女が死なないように導くのだという。箱庭の中で唯一、箱庭誕生以前の世界の記憶を持つ人物。

箱庭の住人と記念イラストとプラスアルファ2013年08月08日

7月いっぱい公開の、サイト12周年イラストに合わせて12人の箱庭の住人紹介…
8月中旬まですっかり延びてしまいましたね(白目)
イラストは数日のうちに下げる予定です。

長々と書いてきた住人もこれで一通り全部。
ですが、箱庭に関わるキャラクターはこれだけではないのだった。
例えるならば、箱庭は舞台。箱庭の住人はサブキャラクター。
主人公と黒幕の紹介がまだできておりません。
そして彼らは壁紙には登場しておりません。

住人に引き続き、このへんの説明もやっぱり書いていきたいので
興味のある方は、もう少しの間ブログを見に来てもらえると嬉しいです。
目標は8月中!(こうしないといつまで経っても書かないことに気づいた)
全部で3キャラいますのでヨロシクおねがいします。

旅人 魔法使い2013年08月28日

魔法使い。主人公。
属性は、サクラ

ウサギとキツネを足したような容貌の生物。ブルージェイのローブを纏い、頭にはパンツを被っている。本人曰く「足の部分が耳にピッタリフィットするから」
フサフサのシッポを高速で振ると浮力が発生し空を飛ぶ事が出来る。
無限の可能性を研究する魔法使い。光や虹の魔法について調べている。ネコに似たおじさんが師匠だというが、昔会ったきりらしい。本人は無自覚であるが、結構忘れっぽい。
魔法について色々調査研究している理由は、自分も自分以外も究極に楽にしたいという欲求から。皆どこまでもラクで幸せだといいよね~(´▽`)を追求する、根本的に頭の中お花畑の人。

いつも箱庭の中をウロウロして、住人たちの話を聞いたり、願いをかなえたりしているが、彼らに振り回されて一日が終わってしまうこともしばしば。数年前までは、箱庭の中から見える無限の景色が世界だと思っていたが、箱庭の壁が合わせ鏡で出来ている事に気づき、鏡をブチ割って外に出た事がある。これにより箱庭が大崩壊を起こし、住人も全員が一時消滅したが、現在は修復したらしく箱庭の中で生活する日常に戻っている。しかし一度外に出た経験により、出る前とくらべて随分研究が進んだ様子。
時折姿を現すという「ひつじの君」がカギを握っていると信じている。


旅人の忘れ物 スカー2013年08月28日

スカー。魔法使いの忘れ物
属性は、サブパペット全部

魔法使いと似た姿の人物。暴れる住人の裏に見える悲痛な気配となって現れることが多いが、箱庭大崩壊直前、合わせ鏡の壁の前に姿を見せ、魔法使いと対峙した。箱庭と箱庭の住人を形成した張本人で、魔法使いが箱庭の世界で永遠に暮らす事を願っている。沢山あるシッポはそれぞれの箱庭の住人に繋がっている。

その正体は、遠い過去に魔法使いが深い傷を負った時に分裂した、魔法使いの半身。最初に受けた傷の事を魔法使いは思い出せないが、この時分裂したスカーは、時の流れから外れてしまった。流れる時間の中に生きる魔法使いは、多くの傷を「忘れる」ことで回復してきたが、スカーの時は流れず止まったまま、傷がついたまま今に至る。魔法使いが受けては忘れた全ての傷の化身がスカーである。

スカーはこれ以上傷つかないために、受けた傷のデータを元に思考と感情のパターンを作り出し、魔法使いを守るようにした。こうして出来たのが箱庭の住人である。箱庭の住人は、ぞれぞれ自身を増幅、強化するために、鏡を外界との間に置いた。自分と同じ属性の鏡と向き合うと、合わせ鏡となり鏡像が連鎖しどこまでも力が引き出せるように。内外入り混じる様々な鏡像が複雑に映りこみ箱庭は閉ざされた壁の内に無限とも思える広がりのある世界を作り出した。

しかし箱庭の住人は、傷がベースにあるため、癒えぬ怒り悲しみ絶望から時に復讐心となってスカーの力が前面に現れる。そしてまた誰かに新しい傷がつく…悟った魔法使いは、スカーを振り切り鏡の壁を打ち壊す…が、箱庭の消滅は長くは続かなかった。スカーの力は強く、根深い。
「傷が全て癒えるまで、このシッポは君の周りから消えないよ」
魔法使いは、スカーの傷を、できるだけ癒せるよう努力すると約束した。

…とはいえ忘れっぽい魔法使い。今度スカーに会うのはいつになるやら…