リスペクトさん2011年03月03日

前回の日記にひきつづき、自分の中にいるボスの話。
ボス…もとい、各々自分の現実を苦しめる、固定された思考パターンと対峙する「戦友」は
私の周囲に何人かいらっさるのだけど、そういうコトを漫画という表現手段で
説明しつつ世に発信している方がいる。

松本英子さんとゆーイラストレーター兼漫画家さん。
ブレイク中の漫画「聖★おにいさん」を連載している「モーニングツー」で
おにいさんと並んでずっとロングラン中のマンガ「荒呼吸」を連載されている。
おにいさんも面白いけど、コレ目当てで毎月モーニングツーを買ってるようなものです。
モチロン単行本も購入済です。描き下ろしもあったりして面白いです。
カンタンに要約すると、著者の日常生活をネタにしたいわゆるレポモノの漫画で
たべものや、住んでいる町のこと、旅行、趣味、ペットの話題が多いのかな。
そこに時々、それを交えつつ彼女の「対峙」をテーマにした話が描かれていて
そのたびに私はいつもより余計に食い入るように読んでしまうのです。
私が普段自分の中身を探るときは、サクラさんちのマインドパペットをベースにした
箱庭の住人を活用しているのだけど、彼女は彼女なりに、独自の方法で探っておられるよう。
しかしその内容はとても、マインドパペットのそれににている。
原因不明の心身の不調が表に出てきてどうにもならないとき
治癒を「外からもらえる何か」ではなく「自分のなかで訴えているなにか」に求め
自らその中に飛び込み、掬い取り、救いあげる。

平たく言えば箱庭も、彼女のなさってることも、自己分析とか、自己実現と言えるのだけど
こういう言葉を使うと向上心が高いとか、勉強熱心な人のように聞こえてしまう。
でも、本人にとってはそういう張り詰めた目的はなくて、ラクになりたいからしているのだと思う。
少なくとも私は、ラクになりたいから対峙している。

抜け出せない無間地獄のような嫌な現実を、どーにかしたい。同じことで苦しみたくない。
グチったり、誰かのせいにしたり、見ないフリをしていても、それは先延ばしにしているだけで
実はなにの解決にもならない。解消するカギは外でなく、自分の中にあるのを知っている人。
「対峙」にはドラマティックな展開もないし、傍からみたら非常に些細で
ときに馬鹿馬鹿しくさえ見える。しかし本人にとっては、世界を変えるほどの大仕事なのだ。
だって、自分が変わった瞬間、現実世界も変わるのだから。
そういう意識の共有ができる、数少ない戦友として、勝手にリスペクトしております。松本さん。

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